ネット通販大手のアマゾンが、出品者に販売価格の値下げや自社のサービスの利用を強いた疑いがあるとして、公正取引委員会は26日、独占禁止法違反（不公正な取引方法）の疑いでアマゾンジャパン（東京都目黒区）に立ち入り検査した。
- アマゾンが求める「競争力ある価格」 応じれば赤字、嫌と言えぬ関係
国内のネット通販市場は右肩上がりで伸びている。経済産業省の「電子商取引に関する市場調査」によると、消費者向けの物販系電子商取引(EC)の市場規模は2023年で約14兆6千億円と、5年前の約1.6倍に増えた。
こうした伸びを国内ECの先駆けとして引っ張ってきたのがアマゾンだ。
日本貿易振興機構（ジェトロ）がまとめた「ジェトロ世界貿易投資報告」（22年版）によると、日本のEC市場のシェアではアマゾンが28.2%とトップで、2位の楽天グループ（25.1%）とともに「2強」となっている。
欧米では、独占が進む巨大プラットフォーマーへの監視や規制を求める動きが続く。
欧州でもボックスの選定で
欧州連合（EU）の欧州委員…
